2004.5.28

【前回までのあらすじ】

さてさて、遂に発売となりましたイリスですが、皆さん楽しんでいただいていますでしょうか?それとも、つまんね~となってしまってコントローラを放してしまっていたり…?
ゲームを制作していると、このときが一番ドキドキする瞬間なんですよね。試験の合格発表を見に行く時みたいな。
皆さんが、もう何時間もテレビの前に座りっぱなし、みたいな状態になっていると嬉しいのですが…。


さてさて、今回は真面目な話。
今作イリスが目指したものについて、ちょっとお話してみたいと思います。
プランナーのYOPPY.吉池氏も質問箱の方で書いていますが、今回のイリスの企画は「誰にでも楽しめるように」という一点から始まっています。
1997年に「マリーのアトリエ」から始まったアトリエシリーズですが、回を追うごとにシステムなどが複雑になっていき、初めてプレイするという人がほとんどいなくなっている。特にシリーズモノには生じやすいこの問題を、この辺りで一度何とかしたかった。そこから始まっているRPG要素の充実であり、大胆なシステム変更でした。
「調合」などのアトリエシリーズのらしいテイストとやりこみ要素を保ちつつ、初めて見た人も「お、プレイしてみようかな」と思えるように…。 結果、素直なRPG要素と、ショップ調合に代表される調合要素、2本の柱が同時に走っているような、現在のイリスの形になったわけです。
しかしこの選択は、アトリエシリーズとしては前代未聞のボリュームという問題。それに今までアトリエシリーズという特殊なRPGを作り続けていたガストにとって、素直なRPGを創るというノウハウ面についても難問を抱えていました。
思考錯誤の連続で、かなりの苦労があったことは確かです。慣れない作業、期間の読めない時間。正直、何度「もう無理だ」と思ったか知れません。
それでもイリスがこのように仕上がったのはガスト社員を含め開発に携わった全員の力、そしてくじけそうな心を支えたのは、期待して待っていてくださった、今ここをご覧になっている皆さんの力であると思います。

ここで改めて、改めてお礼を言いたいと思います。
本当に、ありがとうございました─。

皆さん、まだプレイを始められて間もないと思いますが、ぜひ最後まで楽しんでいただけたら、そして皆さんのご意見、イリスの良いところ、悪いところ含め、また新たなゲームをこれからも模索していきたいと、そう考えています。

というわけで、この開発日誌も今回で最終回です。皆さん、私のとりとめのないお話に長い間お付き合いいただき、ありがとうございました。またいつか、お会いできる日を楽しみにしています。
それでは!

ガスト開発員より改めて…「イリス、楽しんでください!」
(休みが多くて全員でなく、申し訳ない)
 
2004.5.22

【前回までのあらすじ】

イリスの発売まであと一週間となってまいりましたガスト社内ですが…相変わらず休日出勤の代休消化で閑散とした状態が続いております。ということで、相変わらず開発日誌らしいことが書けないのが、辛い状態。


そんなこんなで、私も一応休みの真っ最中なのですが、諸処お仕事で元気に出社しています。その作業の中に机周りを4月16日の日誌の惨状から日常状態に戻すというものがありまして。本日、全員が帰社してから、片づけを開始したのですが…今回のイリス関連だけにすれば良かったのに、整理する場所を確保するため棚に手をつけたのが、そもそもの間違いでした…。

出てくる出てくる新旧懐かしいものオンパレード。
サウンド土屋氏と二人で、夜中になると競い合うように剣を振った「剣神ドラ○ンクエスト」とか。いったいどこから出てきたのか良く分からない「黒い瞳のノア」の仕様書であるとか。ちょっと前に行方不明になって半分あきらめていた「TRI○K2」のシナリオ本であるとか。エリーのアトリエの記事が掲載されている1999年の「プレイステーションマガジン」であるとか。魅力あふれるタイトル目白押し。
そして誘惑に負けて目を通したのが第二の間違い。「まあ、休みがてら1時間ぐらいは、いいよな」と思ったら、お約束どおりのワナにハマってしまいました。10時から3時までの5時間、思いっきり読みふけってエンジョイ。片付けが終わったのはついさっきで、今、この日誌を書いているという次第です。
…もう、なにやってんだか。

ただ温故知新といいますか、古い企画書や仕様書を読み直すことで今後、生かせそうな部分を見つけたり、数年前の雑誌を読むことで、当時を見直すことが出来たのは、まあ、よかったかなと。
特に1999年ごろの雑誌を読んで、熟達した作品とムチャクチャ意欲的な作品とが入り混じった、当時のゲーム業界独特の雰囲気(といったらいいのかな)を、今の視点で見ることが出来たのは、慰め半分ながら思わぬ収穫だったかな、と思います。改めてプレイしたい、へんてこりんなソフトも発見してしまいましたし…。今週末は、その探索で長野中をめぐるぞ!と。こうして時間はどんどん過ぎていくのです。トホホ。

…さて、長らく続けてきました開発日誌「日々平穏」ですが、イリスの発売週である来週で、遂に最終回!泣いても笑ってもラストワン!ということになります。
皆様、あとしばらく、もうしばらく、お付き合いくださいませ!

知る人ぞ知るGUスポ!なつかしい!
 
2004.5.14

【前回までのあらすじ】

イリスの反省会も終え、心ははや次回作へと向かうガスト・増田は制作の参考にすべくさっそく公開中の映画を品定めするのであった。
ちなみにweb担当はロックの学校のやつをみてきました。おもしろかったです。


「イリスのアトリエ」での休日出勤の代休で、現在、数えるほどしか社員がいないガスト社内からお送りしております開発日誌「日々平穏」。これまでの経験からすると、こういうときに限ってトラブルが発生するというのが法則。なにごともありませんように…平穏でありますように…祈ります。

ということで、今週の頭、ガストではイリスの反省会というものを行いました。
いちプロジェクト、いち作品を生み出すまでの過程には当然問題も多く出るわけでして、良かったこと、悪かったこと、改めてまとめてみる必要があります。そして、反省点をまとめて、今度は新しい次の作業にとりかかるための話し合い。そんなこんなで、会議だらけで、になってしまいました、なんか、まともに自分の席にいた記憶がありません。

んで、会議が長引くと個人的に非常に問題となることがありまして…
それは「コーヒー分」が足りなくなること。しょーもないことのようですが、飲まないでいると頭痛がしてくるので本当、切実な問題なのです。
たいていは飲みたくなる&そこいらの缶コーヒーぐびりでOKなので問題ないのですが、このように会議などで長時間束縛されたり、休日などにダラダラしていて摂取(この言葉が多分正しい)タイミングを逃すと、ほぼ確実に後頭部に鈍痛が。お茶ではダメなのでカフェインがどーの、とかそういう成分的なことではなく、あの黒い液体を常に飲んでいないと落ち着かない─とそんな体質のようです。
そのように友人に話してみたところ「そういう即、体に影響が出るものが出始めるというのは、歳をとったという証拠」と言われてしまいました。とほほ。

さてイリスの発売ですが、遂に2週間後に迫ってきました。雑誌などの紹介も発売直前のかなり詳しい情報が掲載されてきています。今週の「ザ・プレイステーション2」さんは双羽さん描きおろしイラストが表紙、中でも大特集が組まれていますね。「ファミ通PS2」さんでは描き下ろしポスターに、飛鷹さんのマンガが連載されていますので要注目です。そのほかの雑誌さんでも、様々掲載されていますのでご注目ください!

要注目の双羽さん描き下ろしイラスト。本屋さんで確認だっ!
 
2004.5.8

【前回までのあらすじ】

このごろ静電気に悩まされている増田です。
ドアノブを触るとバチッ! 誰かにモノを渡そうとするとバチッ!! っと、かなりの割合で火花が散ります。明らかに帯電しているので近づくと危険な状態。黄色いねずみ並に電撃を食らわしますよ。ビカー!


いやあ、ゴールデンウィークも終わってしまいました…。
自分としては、とりあえず寝て過ごしてしまったなという感想です。なんとも腑に落ちない休みとなってしまいましたが、それでもラスト2日間は、ちょっと足をのばして奈良まで、世の中の皆さんがUターンラッシュで家路に急ぐ高速をぶっ飛ばして行ってまいりましたよ、もう。
途中、やはりというか当然というか渋滞に巻き込まれたり、久しぶりに寄った京都では学生時代のバイト先の土産物屋がブティックに変化しててビックリしたりと、なかなか波乱に満ちた2日間でありました。
で友人宅で宿泊後、突然思い立って温泉へGO!。結果行ったのは四日市から程近い「湯の山温泉」。ゴールデンウィーク最終日の夕方ということもあり、ほとんど人がいなくて貸切状態でありました。やっほう!

いやあ、やっぱりいいですね、温泉。
昨年は車の中に外湯めぐり用の下駄や手ぬぐいを常備して、毎週末、長野の温泉めぐりをしていたのですが…。この頃は、とんとご無沙汰になっておりました。
そういえば「大正もののけ異聞録」では、異常なまでに温泉にこだわり、調子にのって温泉話を書いていたら、一緒にシナリオを担当していた岡村君に「イベントの半分が温泉がらみになっています」と注意され、結局泣く泣くボツにしたなあ、と。
そんな余計なことまで思い出した次第です。

で、久しぶりにのんびりしたのはいいのですが、その後に控えていたのは長野まで睡魔と戦いながら行く約300キロのローングドライブ&次の日から仕事。もう一日早く行くべきだったなと後悔いたしました。トホホ。

さてさて話題は変わりまして…。発売まで1ヶ月切り、指折り数えるまでとなった「イリスのアトリエ」。皆さん、もう予約は済んでいますでしょうか?噂によると予約特典「サントラCD付設定資料集」。残りわずか、とのことです。どうせ買うなら特典付きのほうがお得ですので、ぜひ!
(自分もあまり予約しない人間なので逃して泣きを見ることが多いので。GC版ドル○ーガとか後悔しきり…)

イリスの次にでもゼヒ。(というか、2回連続もののけネタか…)

 
2004.4.30

【前回までのあらすじ】

世の中はゴールデンウィークというものに突入していると思われますが、なんか微妙に休み気分になれない増田です。イリスも終了しているので休みに入っていいと思うのですが、今まで、休みがあまりない生活をしているもので、いざ「休め」といわれてもどうしたらよいものか。途方にくれております。
だれか休日の有意義な過ごし方を、教えてくださいませ。


そんなこんなで落ち着いているような、そうでないような状況の増田ですが、ガスト社内の人々はというと…意外と忙しそう。
特に企画の面々はゲーム内部のデータ整理でてんてこ舞い。これから攻略用の資料やらなんやらで、イリスの正確なデータが必要となってきます。そう、“正確な”データであることが重要なのでございます。制作過程では調整やら追加やら で、いろいろデータに変更が加えられるものなのですが、それがどのように変わったのか、最終的にどうなったかを洗い出し、記録しておかねばならないのです。
これ、意外と大変。
サウンドチームは、現在はほっと一息というところですが、ついこの間までは毎度恒例となっているサントラCDの作成作業で火の車となっておりました。今回のサントラはゲーム前に発売、ということで作業が前倒しになっていたという状況です。
そしてプログラマとグラフィッカはイリスで作成したものの整理作業。グラフィックデータやプログラムデータの整理を行っております。こちらも、かなり大変な作業です。
ということで「開発終了!バンザーイ!」となっても、そこで「以上、作業終了!」というわけにはいかず整理作業に明け暮れております。

言うなれば「家に帰るまでが遠足だ」と。
今は亡き小学校の恩師、斉藤先生のその言葉は、人生の先輩として、すべての事象は最終工程、終わりと思った先に、本当の最終作業が存在する、そんな真実を、後に生きる私たちに伝えるものだったに違いありません。
あの頃のオレは、その重要さも分からず、回り道をして友人宅で散々遊んで、日もトップリ暮れた後、帰宅。捜索願いを出す寸前であった親父に、しこたま殴ら れ、家の裏の物置に一晩入れられたのでした。
遠く日本アルプスの山並みを見ながら、今なら児童虐待と騒がれるようなことが、日常茶飯事で行われていた、そんな昔の思い出に耽ってみたりするのです。

いやはや、ごめんなさい、斉藤先生。
大量のカエルがプールに浮かんでいて、授業で使えなくなった事件がありましたが、あのカエルたちを集めてきてプールに放ったのは、オレと数人の友人の仕業です。
ついでに、ごめんなさい。

というわけで本日のイリスの更新はというと…
ショップサポートWEBで店頭ディスプレイコンテストが始まった─とのことです。豪華賞品もありますので、ここをご覧になっているゲームショップ関係者の皆さんは、一度覗いてみるのがよいと思います。
ガストも、全力でご協力しますので、お店でイリスをドドーンと盛り上げていきましょうっ!!

溢れるほどに詰め込まれたケロマスコット(by 大正もののけ異聞録)。
あのプールの凄惨な光景を思い出す。

 
2004.4.23

【前回までのあらすじ】

『イリスのアトリエ エターナルマナ』開発終了!の喜びにいっぱつ豪遊ときめこみたいガスト増田。しかし去来するアイデアは『宇宙英雄ロー○ン・シリーズ一気買い』『グイ○サーガ・シリーズ一気買い』などの古典的一気買い系に終始し、罰ゲームと変わらへんやないかい!などというもう一人の自分からの突っ込みもあったため、おとなしく4枚切り食パンのまんなかだけ食いでお茶をにごすのであった。


突然ですが、世の中の人々は「忙しいと太る人」と「忙しいとやせる人」の2種類に分けられると思うのですよ。
自分の場合は明らかに前者で、昨日久しぶりに体重計に載ったところ、「ぎゃーすっ!最大重量記録更新でございます!」といった具合でして。瞬間、哀れな体重計はガムテープでぐるぐる巻きで押入れの中にポイ!いつもなら「よおし、今日からダイエットだ!」っと意気込むところなのですが、今回は目標の遠さに最初から現実逃避です。
そりゃあ、あんだけ食ってたらこうなるよなあと今まで昼、夜、夜食と食いまくっていた自分の食生活を省みたりするのです。…いまさら、どうにもなりませんが。

…で、ふと開発のみんなはどうなのかなあ、と思い緊急アンケートを行ってみたり。意外に面白い結果がでました。

まずアトリエではおなじみの企画マン『YOPPY.吉池』は、ストレスやプレッシャーなどがかかると食事が喉を通らなくなるタイプ─。腹が減ってイライラしないという、あまりに羨ましい体質で、この2ヶ月間で8kg減だそうで…半
分ぐらいオレのを持っていってださい。ほんとに。で、その後聞きまわってみると、「減ってる」という人が多数。みんな、そうなの?ほんとに?という感じでしたが、確かに見た目変わってる人は少ないなあ。

んで、自分ととおんなじ感じで、ちょっと安心したのが2人。一人はプログラマの『こにたん』忙しいと、食べること以外楽しいことがなくなり、ストレス発散のために食べる。朝起きて、朝食。お昼に昼食。午後7時ごろ、会社で夕食。深夜帰宅して、夜食。1日4食。もうあきらめた─、と心強い一言。同志よ!
そして、もう一人はサウンドの『土屋氏』が、安定して増えています─との回答。同志よ!

ということで有効回答10人中、増えたのは3人。まあ、ガストでは「忙しいとやせる人」が大半という結果でした…。いや、それが分かったからってオレの体重がどうにかなるのものではないけど、同じ想いを抱いている人が2人いただけでも、よしとしましょう。ほら、独りだとなにかと辛いじゃないですか、ねえ。

さて、話はがらりと変わり「イリスのアトリエ」に関して。この公式ページでも限定版フィギュアや声優キャスト情報などなど様々な更新がありましたが、その中でも自分一押しは、ロングプロモーションムービー。というか、苦労して創ったので、ゼヒ見てほしいなあと。中でも一瞬だけ使われたカットやセリフにシナリオ上重要なものがあったりするので、何度も再生して想像してみると面白いと思います。堀江さんの歌も非常にテンポがよく、何度聴いても飽きませんしね。あと最後で流れるメロディーは、限定版フィギュアのオルゴールのものです。限定版に興味がある人は、ぜひ聴いてみてくださいませ。


 
2004.4.16

【前回までのあらすじ】

第一声、「ごめんなさい」から再開です。すみません…。バタバタ作業に追われ、あっという間に一月が経過してしまっておりました。この開発日誌、「日々平穏」という名前どおりの穏やかなる開発生活を皆さんにお伝えしていくつもりでしたが、むしろ「日々修羅場」というか…。

とにかく!
更新を心待ちにされていた皆さんには、大変ご迷惑をおかけしました。
ほんと申し訳ありませんでした!そして今後とも、よろしくお願いいたします。


…ということで、まずはこの一ヶ月なにをしていたかという報告から。
えーと、まずはもちろんイリスの開発作業。様々な調整作業を繰り返し、無事完成いたしました!
わーぱちぱち!
このページの情報などで皆さんご存知と思いますが、今回のイリスは従来シリーズと比べて新要素が多く、そのチェックや調整などにいろいろ苦労しました。
が、その甲斐あって、RPGらしい成長させていく面白さやストーリーの面白さと、アトリエらしい自由度の高い面白さが、うまくミックスされた作品になったと思っています。
現在プレイしている人は社内のスタッフや雑誌社の方々、あと体験会とかで触っていただいたユーザーさんと数少ないのですが「素直にゲームとして遊んでいてて楽しい」という感想がちらほらとあがってきていたりして、ちょっと嬉しかったりします。
あとは実際に皆さんに遊んでもらって…ですね(ドキドキ)。

あと、この一ヶ月でいろいろ決まったこともあります。
いろいろありすぎて一部抜粋になってしまうのですが…

まずイリスと同時発売で「最速攻略本」が出ることに決まりました!発売元は毎回アトリエでは完全攻略本を出してもらっているエンターブレインさん。で、もちろん今回も完全攻略本も出ますので…今回は「最速」と「完全」の2種類がエンターブレインさんから発売されることになります!
現在、この作業もてんやわんやで進んでおります。もう少ししたら、また具体的な内容もお伝えできると思います。

そして、いくつかの雑誌さんでイリスの表紙(もちろん双羽さん描きおろしイラストの)が決まってきて、現在制作がすすんでいます。具体的な雑誌さんの名前は後日発表していければと思いますが…。
このイラストに関しても色々ありまして。今までは主人公が女性ということもあり表紙として花があったのですが今回の主人公クレインは男。彼一人ではいくらキメポーズをとっていても微妙という判定が下されてしまい(主人公なのに…)、結局必ずリイタと組まされることとなりました。
ということで双羽さんの作業もなんか微妙に増してしまい、本当に申し訳なしという感じです。
今、イラストがどんどんあがってきているのですが、非常にいいものに仕上がりそうですので、ご期待くださいませ!

そしてサポーターの皆さんはご存知と思いますが、今週末というか明日、都内のある場所でイベントが行われます。 内容は「声優キャスト発表会」ということで、遂にイリスのキャラクターに声を当てている、いわば命を吹き込んでいる声優さんたちが明らかにされる、というわけです。
その模様は、この特設ページでも掲載したいと考えておりますのでご期待ください!

ということで、何とか再開いたしました開発日誌「日々平穏」。今後は平穏に、ほんとうにまったりとしたガスト社内の様子をお伝えしていこうと思います。開発完了しちゃいましたので開発日誌とは言いがたいのですが、発売日までのんびりとお付き合いくださいませ。

激戦の跡地

 
2004.3.15

【前回までのあらすじ】

名古屋人がなぜえびふりゃーを溺愛するのか疑問に思われている方に僭越ながらお答え申し上げますと、一言で申しまして名古屋のえびふりゃーはでかあてうみゃあでだがやとろくっせゃあこと言っとってかんがね、ということになるかと存じます。普通エビフライとゆうものはこぶりな上に割高感があるものですが、名古屋のえびふりゃーはまずでかい。そしてうまい。
この傾向はより海に近い知多半島南部になるとさらに強まりまして海老はでかいわアサリはでかいわもずくはうまいわ空港はできるわ名鉄は赤いわイルカは跳ねるわ温泉は湧くわ、とどまるところを知らずどあらけねゃあことになってゆきます。ぜひ一度おこしくださいませ。


あ!という間に時間が経つとよく言いますが、このごろは本当にそんな感じです。
開発中&現役調整中!という状況からすると、時間は、なるべくゆっくり進んで欲しいと切に思うのですが…。

ちょっと前のお話になるのですが、仕事で名古屋に行きました。名古屋には、しばらく住んでいたこともあったので地理にも明るいし、とくに気負うでもなし、のほほんと「特急しなの」に乗って3時間(アバウト)ぐらいの旅─と思ったら、前日の深夜仕事の影響で見事に爆睡してしまいました。
ということで気がついたら名古屋に着いていました。「木曽路」も「振り子電車」もへったくれも、あったもんじゃありませんよ!もう!なんで電車の振動はあんなに眠気を誘うのでしょう。安眠グッズで世界を狙う会社は、この電車の振動と地理の教師の授業を研究すべきです。ほんとに。
その憤慨を「久しぶりの名古屋だがや!」と叫びながらナナちゃんの下を歩くことで癒して帰ってきたという次第。(地域民の方以外には分からない話題で申し訳ありませんが、気になった方は「名古屋&ナナちゃん」で検索してみてください)

さてさて「イリスのアトリエ」第三報の情報、そして限定版の情報も公開されるようになりました。毎回、予算ぎりぎりで作成しているアトリエの豪華限定版ですが、今回もすごいことになっています。
今回は一転集中豪華主義のジオラマフィギュア。クレイン&リイタ&ポポの3体フィギュアにオルゴール内蔵というもの。自分もサンプルを確認してみたのですが、その重量感と作りこみに、びっくりしました(彩色がまだなので、完全とはいえませんが…)
正直フィギュアは制作にすっごく時間と手間がかかるし、結局オモチャっぽくなってしまうことも多いじゃないですか。
今回のジオラマフィギュアは、そんな心配全くナシ!双羽さんの描くイラストに限りなく近く─、イリスの世界を切りとってそのままま立体化したかのようなクオリティで仕上がっています&イリスのメインテーマのオルゴールもいい味出し
てます。
「彩色が仕上がり次第、皆さんにお見せする─」ということなので、実際の見た目はもう少し待っていただければと思いますが、ヨイショ抜きで今回の限定版、アトリエ限定版の中でもナンバーワンに近いデキだと思いますよ!


※編者注:×「久しぶりの名古屋だがや!」→○「やっとかめの名古屋だぎゃあ!」
 
2004.3.9

【前回までのあらすじ】

日々の激務に、だんだん日々が平穏でなくなってきております増田です。
日記のタイトルどおりにはいかないものだなあ─と、HP更新担当者と乾いた笑 いを交わしておりますが、なんとか、がんばっていきまっしょい!(by田中麗奈)ということで。


で、今回はめずらしく開発日誌らしいお話を。
現在当然鋭意作成中!調整中!の「イリスのアトリエ」。当然、私も何度かプレ イしているのですが、ここにひとつ困った問題が。

ゲームをプレイしている状態を記録するセーブデータ(ゲームをプレイされてい る皆さんなら、おなじみのアレです)皆さんご存知ですよね。 で、現在イリスをテストプレイしながら、やれレベルが上がったやら、新しいア イテムが出来たやらで、データを随時記録、セーブしていきます。 これは主人公クレイン君の冒険の記録であり、同時に自分のプレイの蓄積なわけ なのですが…
このセーブデータが、“ある瞬間を境に全く使えなくなる”のです。

セーブデータというのは結構デリケートなもので、ちょっとしたこと、例えばア イテムがひとつ増えましたとか、新しい機能が入りました、とかいうことで全く 使えなくなってしまいます。
現在イリスは鋭意開発中ということで、ゲームの中のデータは日々更新中。 前日に記録したセーブデータが、そのまま使えることの方がむしろ珍しいわけで。 当然記録されたプレイ記録は全く使えなくなる=今までのプレイは全部パア、と なります。
言うなれば、冒険の書が呪いの音と共に消えた失せた瞬間…。 ロード画面の「データが使えません」という一文を呆然と見ながら「マジかよ!」 と三村的ツッコミを一人画面に入れてしまうのです。

イリスはRPGですから、当然プレイ時間もかかります。 しかも良い所まで進んだところ、「さあこれから!」という時に使えなくなるこ とが、なぜか多い。 セーブデータを管理しているプログラマの陰謀か?といぶかしんだり、「オレの 11時間を返せっ!」と大人気なく憤慨したりしてみたいところですが、より良 いゲームを創るための修正とあらば、そうも言えません。
セーブデータが使えなくなる=新しくゲームが生まれ変わっている瞬間とも言え るのですから、おとなしく、また最初からはじめるのがルールというものです。 より進化した姿のイリスを遊べるのですから、それもよし、と。

…そんな悲喜こもごもの調整を繰り返し、「イリスのアトリエ」は徐々に完成に 近づきつつあります。皆さんのお手元にお届けできる日も、5月27日と決まっ てまいりました。 ガスト開発人員の、汗と涙とツッコミの集大成─イリスのアトリエ。もう少し、 あと少し、お待ちくださいませ。
マジかヨ!
 
2004.2.28

【前回までのあらすじ】

イリス開発も大詰めにさしかかり、開発日誌の締め切りをついに破ってしまったガスト・増田は「印刷所があと2時間で閉まってしまう!ああっもうだめだ、真っ白いページの本誌が店頭に並ぶことになるんだ!」などというクラシカル&ティピカルな漫画雑誌編集者の泣き言を想起しつつも「そんなん見たことねえよ>真っ白いページの本誌」などと不遜な突っ込みを入れてはほくそ笑むのだった。


すみません…遂に更新が丸一日遅れとなってしまいました「開発日誌日々平穏」。
開発も佳境にいたり、ちょっとばたばたで、本当、申し訳ない!

さて遂に第二報がUPしました「イリスのアトリエ エターナルマナ」特設ページ。新キャラや新システムなどなど大量に情報が公開されましたが、皆さんご覧いただけたでしょうか?
今、私も何度もプレイしているのですが、従来アトリエシリーズのテイストと新しい要素がうまく混ざり合って、非常にプレイしやすいゲームになっているというのが感想です。画面動画とかオープニングムービーとかも、そろそろ公開できるようになるかと思いますので、お楽しみに─。

と業務連絡は以上で、この頃のガスト社員の様子はというと…
夕方、正確には18:30から19:30の間に急ぎ足で姿を消す社員が多数出現。しばらくすると戻ってくるので問題はないのですが、こう毎日定期的だと、ちょっと気になります。で、ある社員を捕まえ、問いただしてみたところ「タ、タイムサービスだからです…」との答え。
ガストの目と鼻の先、というか向かいにデパートがあるのですが、その地下の惣菜コーナーは閉店間際のこの時間、惣菜とか弁当とかが半額になるそうで。
うまくすれば4、500円で腹いっぱい、胸いっぱい、十分なほどの食料が手に入る─、深夜までの作業のエネルギー補充、というか単に晩飯を買いにみな走る、という状況だったようです。

んで、自分もちょっと行ってみたのですが、そこは…戦場でした。
並んでいる惣菜に半額のシールが貼られると、そこに群がるように出される手、手、手。主婦と思われる方々が大半ですが、オバ様方、お姉さん方が集まり、それがワッと引いたかと思ったら、先ほどまであった惣菜が全部なくなっている。そんな光景がが地下フロアの、そこここで繰り広げられていました。
見たことのないスピードでフロアを駆ける年配の女性、半額札が貼られるのを獲物を見据えるチーターのようにジッと待つお姉さん、そして声を張り上げサービス開始を訴える店員…。
不定期な生活からか、夕方時にスーパーやデパートに行ったことがなかった自分にとって、このような光景は未知の世界。結局、ひとつも買えずにトボトボと戻ってきてしまいました。

バーゲン時とかの女性のバイタリティーは知っていましたが、改めてスゴイなあと(いや、嫌味でもなんでもないですよ)。
女性は“自分が必要とすること”に対して向き合うパワーが男性に比べ強い、そのなかでも“(コミュニティーなどで)自分が必要とされる場合”に関して発するパワーが非常に強いと聞いたことがあります。
この惣菜コーナーやバーゲンなどで発せられる、主婦の方々のバイタリティは“家庭で必要とされている、私が台所を握っている”そんな責任感から発せられるものなのかもしれません。
家庭の財布の紐を握るものとして、ある意味すごく必然のあるパワーであって、一人男のちょっとした晩飯の買い物と、家庭の明日を支えるための買い物とでは、根本的な向き合い方が違う。これは負けて当然だなあ…と。
結局近くのコンビニで買った弁当をちょこちょこと食べながら、そんなことを本気で思った次第でした。

…そういえば、ガストの皆は、あの戦場の中でちゃんと欲しいものを買えているのでしょうか?それがちょっと心配だったり。

今日は、なんとか買えました…。
 
2004.2.21

【前回までのあらすじ】

 アトリエシリーズでは、毎回等身大POPというのを作っています。皆さんも多分一度は見たことがあるでしょう、お店に置いてあるでっかいエリーとか、リリーとか、ヴィオラートとかの看板─あれです。


ガスト開発室のあるエレベータホールには、エリー、リリー、ユーディー、ヴィオラートと歴代の主人公の等身大POPが勢ぞろい。疲れた我々を「これでもか!」といわんばかりの癒しの笑顔で出迎えてくれるのですが、喫煙コーナーが近いため、かなりヤニ臭くなっているのは公然の秘密です。で、自分には、ここのホールを通るたびに、ずっと気になっていることがありました。

「等身大、等身大って言ってるけど、実際、お前らの大きさ、どないやねん?」

…気になって気になって、このままでは眠れぬ夜を抱いて過ごしてしまいそうです。いい機会なので調べてみることにしました。各主人公の設定資料上の身長と実際の大きさ(小数点以下四捨五入)は、以下のようになりました。
       設定    実寸    寸
エリー   :152CM 129CM 84.8%寸
リリー   :159CM 125CM 78.6%寸
ユーディー :160CM 131CM 81.8%寸
ヴィオラート:152CM 126CM 82.8%寸
実際の大きさに一番近いのはエリー。
で、やっぱり見た目どおり、リリーはちょっと小さすぎか。
とりあえず設定とまったく同じ大きさのはないという結果でした。

……。
とにかく。

長年の疑問が解けてさっぱりです。よかった、よかった。
この調子で街にあふれる有名人の等身大POPも検証していきたいところですがそんな時間があったら仕事をしてください、という声がどこからともなく聞こえてくるのは、気のせいでしょうか…。

これから各々を「84%大エリー」とか「81%大ユーディー」とか呼ぶことに。
 
2004.2.13

【前回までのあらすじ】

 超多忙ゆえ恒例のボウリング大会へ参加不能となったガスト・増田は悔恨のあまり『ガーター防止レーン・その意義と展望』と題する400枚の研究論文を一夜にして脱稿するのだった。


 開発日誌の第一回目にも登場したガストの入っているビル。このビルのワンフロアをガストが陣取っているのですが、他にSEの会社や証券会社(!)なんかも一緒のビルに入っていたりします。で、このごろ個人的にスゴク気になるのが、このビルに入っている、とある旅行会社。

 格安海外旅行で有名なところで、ビルの前に、やれ「オーロラを見に行く7泊8日の旅」とか「衝撃価格!イタリア5都市周遊8日間の旅」とか「花の都パリ、散策の旅」とかいうパンフレットを置いています。朝会社に来るとき、昼に外に出るとき、ことあるごとに、それがチラチラと目の端に入るわけで…。
 会社と家を往復するだけの生活になっている自分にとって、「旅」なんて、もう夢のまた夢。ついパンフレット手にとって「ああー、パリでウワサのカニカマを食べてみたいなあ…」とか「北極に行って白熊に噛まれてみたいなあ…」とか、ついつい妄想を広げて一日を、のほほんと過ごしてしまうのです。
 こんなディレクターと一緒に働くガストの人々は、さぞかし迷惑千万なことでしょう。運が悪かったとあきらめてください。

プチ南国気分♪
 
2004.2.6

【前回までのあらすじ】

ガストで起こった様々な出来事や開発現場の生の声などを、わたくし増田が、ツラツラとお送りするという目的ではじまりました、この「日々平穏」ですが「ガストの出来事をぜんぜん語られていない、いわんや生の声をや」というご意見を多数いただきました。反省。


 …ということで「イリスのアトリエ」の開発で、てんてこ舞のガスト社員の様子でも面白おかしく紹介しようかなと思ったのですが、これを書いている時間帯ですでに深夜で、ほぼみんな帰宅済みという状況。もちろん残っているスタッフもおりますが、遅くまで残ってテンパっているスタッフに声をかけるのもなあ…という気弱なディレクターでありました。というか深夜すぎになって、これを書いてる自分が悪いのですが。

ということで隣であくびをしているサウンドの土屋氏に「この頃、面白いことあった?」と聞いたら「この頃3日間ほど、ずっと寝てない自分の状況が面白くてたまらない」とのコメント。…ごめんなさい。

あ、あとお店で配るパンフレットが、ちょっとだけできてきましたのでお見せしちゃったり。製作途中なので、これからデザインとか変わるかもしれませんのでご了承ください。で、今回のイリスのパンフは、今までにない趣向が凝らしてあるとのことだそうで。2月の末あたりからゲームショップなどで配布されるので、ぜひ探してみてくださいませ。
なかったら店員さんに「イリスのアトリエのパンフレットありますか?」とズバリ聞いてみましょう。
前代未聞のパンフ先行露出!
毎回来てくれている貴方だけにお見せシマス!
 
2004.1.30

【前回までのあらすじ】

『イリスのアトリエ エターナルマナ』開発に消耗するガスト・増田は自宅で飼育しているフェレットを悪辣な言葉で責めたてることにより精神の安定をはかるのであった。


 「イリスのアトリエ」開発もかなり佳境になってきました!毎日打ち合わせ続きでヘロヘロ状態の増田です。皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
 ゲーム開発に関わっていると、こういう忙しい時期は定期的にやってくる、いわば年に一度のお祭りのようなもので、だいぶこなれたものになってまいりました。とはいえやはり精神的にも肉体的にも負担はありまして…。こういう繁盛期になればなるほど、自分にはある衝動に胸を締め付けられるようになります。
 それは「衝動買い」。やけ食いならぬ、やけ買いというヤツです。

 今回の最初に標的となったのは─携帯電話。今まで使っていたのは、とにかく軽い!シンプル!というのが売りの機種で、それ以外の機能はまったくナシ。某タレントの受け売りで「はなせりゃええやん、電話やし」とシタリ顔でのたまっていたのでしたが、今度購入した機種はハデハデ、まさに180度方向転換。
 それを覚えていた社員に「あれ、そういうの嫌いなんじゃなかったの」と問いかけられると「え、そんなこと言ってたっけ?」と、ニワトリ並みの忘却スピードで自分の言を封印したうえで、「だって欲しかったんだからしょうがないジャン!」
と、お子供のようないいぐさで逆切れ。こんなディレクターと一緒に働くガストの人々は、さぞかし迷惑千万なことでしょう。運が悪かったとあきらめてください。

 そして次は「新撰組!」を録画したい!という理由だけでDVDレコーダーを購入。しかしながら、まだ一回も電源をつないでいないという有様です。
 今後も続くこの繁盛期が続けば続くほど、私の散財は続いていくことでしょう。願わくば「家」とか「車」とか言い出さない前に、開発が終了することを望む次第です。本当に。

(…これって開発日誌なのか?)

増田の机上にあった本を激写。開発用資料か!?
 
2004.1.23
【前回までのあらすじ】

『イリスのアトリエ エターナルマナ』ディレクターという大任を負ったガスト・増田は気合注入のために自らに課したザザムシ丼一気食いによって腹痛をもよおすのだった。

 自宅からガストまで比較的近いこともあり自転車で通っている自分ですが、冬になると、これが非常に危険な旅路となります。なぜなら雪が降るから。それも写真のように大量に。


 雪の降った瞬間はそれほど脅威ではありませんが、これが行き交う車や人々に踏み固められた後が問題で。さらに昼間暖かくなって程よく解けた雪が、夜には氷点下となった外気で凍る─これを繰り返し、まるで鏡のごとくツルツルの氷面となっていきます。

 …その上を2本の車輪でのみ走る。
 よく考えたら、とんでもないことですが、この地域ではオバちゃんでも子供でも後輪をズリズリとドリフトさせながら、まるで峠の走り屋のごとく颯爽と駆け抜けていきます。「スケートリンクの上を自転車で走る」という、サーカスでやったら拍手喝采されそうな特殊スキルを、皆さんごく自然に持っているわけです。
 雪国バンザイ。

 というわけで、ガスト自転車通勤社員に、そっと尋ねてみました。
 Q「雪が降っても、当然自転車に乗りますよね?」
 A「バス&専用運転手付き自動車」
 A「電車にのります」
 A「…歩くなあ。怖いから」

 ダメだ!ダメだ!ダメダメだ!
 そんな脆弱な意思では、このスキルは極められん!
 微弱なディレクター権限で、これだけは決定します!
 自転車通勤社員は雪国の民の誇りにかけ、明日からは雪でも嵐でも、必ず自転車で通勤するように!

 以上。
 
2004.1.16
 突然ですが、こんにちは。
 今回のイリスのアトリエ開発チームでディレクターという制作進行役を担当しております増田と申します。
ファンの方は「あれ?今回はYOPPY.じゃないの?」と思われるかもしれませんね。これまでのアトリエシリーズは、シリーズの生みの親で有名な『YOPPY.吉池』が制作進行をしておりましたが「今作では企画作業に専念したい」ということで、自分に白羽の矢が突き刺ささったという次第です。
 その分、ゲームの内容に関しましては吉池太鼓判(だよね?)という内容に仕上がりつつありますので、どうかご期待いただければと思います。 さて、このコラム「日々平穏」ですが、これから「イリスのアトリエ」発売までの間、ガストで起こった様々な出来事や開発現場の生の声などを、わたくし増田が、ツラツラとお送りしていきます。
 では今回最初ということで、これからのドラマの舞台となるガストを写真を交えて簡単にご紹介します。とりあえず会社を撮ってみたり。パチリ。


 雪が積もって妙に寒そうなのは、なにを隠そうココが信州長野市だから。場所は長野駅から歩いて数分という立地で長野市のまさに中心部といえる場所に存在します。で、続いて開発室。

 ここで今新たなるアトリエシリーズが生まれている最中というわけです。残念ながら開発中の画面は極秘でお見せできませんが、開発は着々と進行中と妖精のポロッケさんも、おっしゃっています。 …ということで、残念ながら今回はここまで!
 次回からは日誌の形で連載していきたいと思います。「日々平穏」の名前どおり穏やかなる開発現場の実況をお伝えできることを、立場的にも切に希望している次第ですが、どのようになるかは正直自分にも想像がつきません(オイオイ)。

 そんな行き当たりばったりのコラムですが、どうか皆さま、よろしく付き合いいただけたらと思います。
 ではまた次回、来週の金曜日にお会いしましょう!